しつけには叱る事と、ほめる事が大切ですが、やり方によってはあまり効果が出ない時があります。叱っているつもりが喜んでしまったり、ほめているつもりがいまいちな反応だったりしないでしょうか??ポイントを理解して上手にしつけに取り組みましょう!!
ルールを決める
家族でルールを決めて、悪いことをした時には必ず叱るようにし、良いことをした時には大げさにほめる様にします。同じ事をしてもその日の気分によってや、人によって叱られたり叱られなかったりすると良い事なのか悪い事なのかわからなくなってしまうので、ルールを変える事はしてはいけません。
ほめ方
犬は何かしてその後に良い事があると、その行動を繰り返そうとする本能があります。例えば、人でもレストランに行き、サービスや味が良ければもう一度行ってみたいと思うのと同様、何かをした後にほめられたり、おやつをもらえたりするとその行動を繰り返そうと思うものです。上手にトイレができたり、おすわりやマテが出来たなど正しい行動をした時にはしっかりほめてあげましょう。
ほめるポイント
◇声をかけるだけではわからないので大げさにほめ、体全体で喜びを表現しましょう
◇良い事をしたらすぐにほめてあげましょう
◇ご褒美におやつを使う場合は、一口大のすぐに飲み込めるもので、いつも食べているドッグフードでも喜ぶのえあればそれで十分です。もらえることが嬉しいので、量ではなく、回数を多くあげた方が喜びます。毎回ご褒美をあげていると、ご褒美がないと出来なくなってしまうことがあるので、出来るようになってきたら少しずつご褒美をあげる回数を減らしていきましょう。
叱り方
叱るという事は、ワンちゃんを驚かせたり、嫌な思いをさせる事をいいます。大きな音や声で驚かせるのが一般的です。声で叱る時には「ダメ」「いけない」など短い言葉にしましょう。この言葉も人によってバラバラになると混乱させてしまうので、家族統一させるようにします。又、優しい口調では叱られているのか話しかけられているのか分からないので、大きな低い声で恐い表情をつくります。驚いて悪い事を止める程度でないと効果がありませんし、名前を呼んで叱ると呼び寄せるときに来なくなってしまうので気を付けましょう。
声だけでは反応しない場合には音を一緒に使うのも効果的です。「ダメ」と言いながら机や壁をたたいたり、床を足でたたいて驚かせます。
叱るタイミング
叱るのはタイミングがとても大切です!!基本は現行犯で、その行動を起こし始めた時です。少し時間が経ってから叱って、しょげた様な態度をとっていても何について叱られているのかが分からないので意味がありません。
叱らなくて済むように…
人と同じで子犬も叱られるのは当然嫌なはずです。まずは咬んではいけないものは口の届かない所に置くなど、叱らなくて済むような環境を作ってあげましょう。
叱ってばかりいると、いけない事を教えることはできますが、何をして欲しいのかを教える事はできません。
叱ったぶんの5倍ほめることを探しましょう。