人間は毎日の歯みがきがかかせないですが
おうちのワンちゃん・ネコちゃんの歯みがきはしていますか
ワンちゃん・ネコちゃんたちも健康に暮らすためには毎日の歯みがきが大切です
とゆうわけで、今回はデンタルケアのお話です
人の歯との違いは
歯の形
人の歯の形はほとんどが臼の形ですが
ワンちゃん・ネコちゃんの歯の形は先の尖った形をしています
尖った歯をしているので人の歯のように臼のくぼみに虫歯菌がたまりにくいといわれています
唾液の成分
人の唾液にはデンプンを糖に分解する消化酵素(アミラーゼ)が含まれていますが
ワンちゃん・ネコちゃんたちの唾液にはアミラーゼがほとんど含まれていません
アミラーゼを含まず、口の中に虫歯菌の餌となる糖がたまりにくいのでひとに比べて虫歯になりにくいです
口の中のpH
人は弱酸性(pH6.5〜7.0)
ワンちゃん・ネコちゃんはアルカリ性(pH8.5〜9.0)
アルカリ性だと虫歯菌が繁殖しにくいといわれていますが歯垢が石灰化しやすく歯石がつきやすいです
こうした違いがあるので人と違って虫歯になりにくいといわれています
違うことばかりでなく
ワンちゃん・ネコちゃんたちも人と一緒で乳歯から永久歯に生え変わります
乳歯の本数と生えそろう時期
人
20本(6ヵ月〜3才)
イヌ
28本(3週間〜1ヶ月半)
ネコ
26本(2週間〜1ヵ月)
永久歯の本数と生えそろう時期
人
32本(6才〜12才)
イヌ
42本(4ヵ月〜6ヵ月)
ネコ
30本(3ヵ月〜6ヵ月)
抜けた乳歯のほとんどは飲み込んでしまうので、気づかない飼い主さんも多いようです
歯みがきをせずほったらかしにしてしまうと
歯垢がついて、その歯垢が3〜5日で歯石になります
上でお話ししたように人と違って歯垢が石灰化しやすいです
元々歯の表面はつるつるですが歯石がつくと凸凹になってさらに歯垢がつきやすくなり
これが悪化すると歯周病に
歯周病って
歯垢中のバイ菌によって歯ぐきに炎症が起きます
これが歯肉炎。
歯肉炎が悪化し、歯を支える歯周組織まで炎症が及ぶと歯周炎になり
これらを合わせて歯周病といいます。
なんと3才以上のワンちゃん・ネコちゃんの80%は歯周病といわれています
放っておくと細菌が内臓疾患につながることも
そうなってしまう前に
デンタルケアでお口を清潔に保って予防しましょう
歯みがきの練習
触っても嫌がらない所から徐々に口元に近い所を触ります
慣れてきたら唇をめくって歯を見たり
指で歯や歯ぐきをなでてみましょう
指にガーゼを巻いて歯や歯ぐきをかるくなでます
慣れてきたら少し力を入れてみましょう
まずは歯ブラシの匂いをかがせたり、なめさせたりして
歯ブラシにいい印象をつけて歯ブラシそのものに慣らします
慣れてきたら歯ブラシをお口の中に入れます
それに慣れたら歯ブラシを動かしてみましょう
ポイント
嫌がったらストップ
無理やりせずにゆっくり時間をかけて慣らしましょう
1日で全部の歯をみがかなくてもOK
「今日はここまで、明日はここから」という感じで
短時間でもできるだけ毎日続けることが大切です
力を入れすぎるともちろん嫌がるので力を入れすぎないように注意しましょう
出来たら褒める
少しでも出来たら必ず誉めてあげましょう
虫歯になりにくいといわれているのでおやつをあげながら歯みがきしても大丈夫です
歯みがきをすることで…
歯みがきをするコトでもちろん歯の健康維持につながりますが
ワンちゃん・ネコちゃんとの信頼関係を築くコトにもつながります
最大の武器である歯をゆだねるコトは信頼関係が成り立っていないとできません
歯みがきを通して今よりを深めましょう
おまけ
今回モデルをしてくれたづらちゃんです
いやいやながら頑張ってくれました